『ねないこ だれだ』 子どもが寝ないとき便利なデカダンス絵本

ねないこ だれだ

はじめて絵本を買ったのは、たしか娘が1歳になる少し前。『だるまさんの』『きんぎょが にげた』、それとこの『ねないこだれだ』をまとめて購入したのでした。

柱時計が午後9時を打ったら、すぐに寝ないとオバケがやってくるよー、オバケは人間の子をオバケに変えるよー、そしたらオバケの国に連れていかれるよー、という内容。主人公の女の子がオバケに連れ去られて話が終わります。とってもデカダンスな絵本ですね。

ねないこ だれだ

もはや定番中の定番といっていいでしょう。ぼくの知り合いのお宅にも高確率でありますからね。

ちなみに、娘に読み聞かせていて、あれ? この切り絵って小さいころ見た記憶があるぞ……でもまさかねー、とか思って、奥付を確認したら、「発行/1969年」。たぶん、うちの実家にもあったのです。

1歳前後から読み聞かせをしていました。そのころ反応があったのは『だるまさんの』くらいで、これにはまったく無反応でしたけれど、1歳半か2歳になるころからとても重宝しだしました。夜ちゃんと布団に入って目をつむらないと、オバケに連れていかれることがあるらしい、という文脈が理解できるようになりますので。

ねないこ だれだ

9時をまわっても布団に入らず遊んでいるときなどは、「あれ、いま、ベランダにオバケの影がちらっと見えたぞ」なーんて脅すと効果テキメンです。こそこそと寝室へ逃げこんでいます。ちなみにいま5歳ですが、この手はまだ使えています。

読み聞かせをせがまれ、やってあげたいけれど時間がない、なんてときも重宝です。1分、いや30秒で読み終わりますからねー。

『ねないこ だれだ』作・絵/せなけいこ

「ボン ボン ボン……」と時計が夜の9時を告げる。こんな時間に起きているのは、ふくろう、くろねこ、それともどろぼう…「いえ いえ よなかは おばけの じかん」。 「おばけの じかん」にまだ遊んでいる子どもは「おばけになって とんでいけ」。小さいおばけが大きいおばけに手をひっぱられて、夜空へぐんぐん登っていくシルエットが描かれたページでお話は終わる。その後どうなったのかは語られないままだ。オレンジ色のあかりがともるおうちが遠ざかるのもこわくて悲しくて、読み終えた子どもはきっとベッドへ一直線。もちろんしつけのためだけでなく、安心感たっぷりの暖かいベッドのなかでじっくり怖さを味わうのも楽しい。

手でちぎったような貼り絵の輪郭が背景の闇にぼうっと溶け込んで、夜の厳かな雰囲気を作り出している。人気シリーズ「いやだいやだの絵本」(『にんじん』、 『もじゃもじゃ』、 『いやだいやだ』)の1冊。著者の描く「おばけ」のとりこになった人には「おばけえほん」シリーズもおすすめ。(Amazon商品ページより)

イチオシ&おすすめの絵本

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です