子どもの歯 – 乳歯から永久歯へ生え替わる時期&注意すべき点

子どもの歯

歯の構造

乳歯が永久歯へきちんと生え替わるまで、子どもの歯の健康を守るのは親の務め。子どもの歯がどんなふうに成長していくのか、それぞれの時期に親が注意すべきことはなんなのか、わかりやすくまとめてみます。よく知らないなあ……というママやパパは一度、目を通しておいてください。

乳歯から永久歯へ生え替わる時期の注意点

乳歯は生後半年で生えはじめます。生えそろうのは3歳。

歯並びは遺伝によるところが大きいのですが、生活習慣ももちろん関係します。食事内容、噛みぐせ(右側ばかりで噛むとか)も歯並びを変化させます。なにより虫歯の害は見逃せませんよ。乳歯はやわらかく虫歯菌に侵されやすい。食後の歯みがきはとくに念入りに!

乳歯のイラスト生え替わりがスタートする5歳以降も、乳歯と永久歯が混ざり合う「混合歯列期」といって、ブラッシングしづらいため、虫歯になりやすい時期。要注意です。

混合歯列期は、歯の土台となっている骨格が成長する時期でもあります。子どもが健康な永久歯を手に入れられるかどうかは、この時期のケアにかかっています。

たとえば、この時期に虫歯になり、歯根や神経が痛んだとします。すると、永久歯のかたちや生え方に影響があることも少なくない。また、虫歯で抜けたり抜歯したりすると、左右の歯がその隙間を埋めてしまって、永久歯が生えるスペースがなくなってしまう。乱ぐい歯(ふぞろいの歯)になったりして、歯並びが悪くなるのです。

うちの娘のケース

娘の歯のイメージ4歳のとき、公園で転んで顔面をコンクリートにしこたま打ちつけました。前歯の神経が死んでしまいました。いまもほかの歯より黒ずんでいて、さわると少しぐらつきます。

近所の歯科医の先生の話では、これも永久歯に影響を与えるそうです。後日、レントゲンを撮ってもらったところ、永久歯の生える方向が少しおかしいぞ、とのこと。「とりあえず様子を見ましょう。たぶん大丈夫です」といってもらえましたが、歯は一生ものですし、永久歯が全部生えそろうまでは気が抜けません。

乳歯&永久歯の名前、生えてくる平均的な年齢

乳歯の歯列と名前と生える時期
  1. 乳中切歯(上8~11か月、下6~7か月)
  2. 乳側切歯(上11~12歳、下10~11歳)
  3. 乳犬歯(上下とも1歳8か月ごろ)
  4. 第一乳臼歯(上下とも1歳6か月ごろ)
  5. 第二乳臼歯(上下とも2歳)
乳歯の歯列と名前と生える時期
  1. 中切歯(上7~8歳、下6~7歳)
  2. 側切歯(上8~9歳、下7~8歳)
  3. 犬歯(上11~12歳、下9~10歳)
  4. 第一小臼歯(上10~11歳、下10~12歳)
  5. 第二小臼歯(上10~12歳、下11~12歳)
  6. 第一大臼歯(上6~7歳、下6~7歳)
  7. 第二大臼歯(上12~13歳、下11~13歳)
  8. 第三大臼歯(上17~21歳、下17~21歳)

乳歯から永久歯、こんな順番で生え替わる

年齢
歯の成長
妊娠1か月じつはこの時期、おなかのなかでは赤ちゃんの乳歯がもうできはじめているのです。
4~8か月下あごの前歯がそろりそろりと顔を出します。
1歳上あごと下あごに前歯がそれぞれ4本ずつ生えます。これで、食べ物を噛み切ることができるようになります。その後、半年くらいかけて、第一臼歯と犬歯が生えてきます。
2歳第二臼歯が生えてきます。
3歳3歳になるまでに、乳歯が勢ぞろいします。噛み合わせも安定してきます。歯と歯のあいだに隙間があるのは、次に生えてくる永久歯が乳歯より大きいから。そのために幅を持たせてあるのです。隙間がなくても大丈夫。あごの骨も成長します。乳歯は虫歯が奥へ奥へと進行していきやすいため、ブラッシングは念入りにおこないましょう。
5~7歳永久歯への生え替わりがスタート。第一大臼歯(6歳臼歯といいます)から順番に生え変わっていきます。乳歯がぐらついたり抜けたりしますから、食べ物が食べづらくなる時期。あまり食べづらそうなら、食事メニューに気配りしてあげて。生え替わる時期は個人差が大きいので、遅れても心配無用です。遅い子では、8歳9歳まで乳歯のままということもあります。気になるなら、歯科でX線検査を受けておけば安心。
9~11歳第一大臼歯がようやく完全な大人の歯に。でも、生え替わりはまだまだつづきます。口のなかは乳歯と永久歯が混ざり合っていますから、ブラッシングしづらい時期。虫歯にはくれぐれも気をつけて。
14~16歳永久歯28本が勢ぞろいします。第三大臼歯というのは親知らずのこと。生える子と生えない子がいます。

子どもの虫歯は100%、親の責任。子どもの歯の健康について、わたしたちは最低限の知識はもっておかなければいけませんネ(ё_ё)

 

photo credit: dsc03068.jpg via photopin (license)
【イラスト内キャプション】歯の構造 ●エナメル質 人体で一番硬い。半透明。ほとんどがハイドロキシアパタイト(リン酸カルシウム)できている。乳歯は大人の半分の厚みしかないため、虫歯にかかりやすい。●象牙質 歯髄のまわりにある、歯の中心材料。硬さは骨とほぼ同じ。年をとると分厚くなり、黄ばんでいく。●歯髄 歯の内部組織。血管や神経がある部分。ここに虫歯が到達すると痛みがあらわれる。●歯槽骨 あご骨の一部分で、歯の土台となっている骨のこと。歯周病は、歯周病菌によってこれが溶かされ、歯がぐらつく病気。●歯肉 ●血管や神経

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